
東京都立高校入試の合格発表が3日にあり、全日制167校で2万8188人が合格した。都教育委員会によると、2万9976人の募集に対し、3万5877人が受験。実質倍率は1.27倍で、前年度から0.08ポイント下がった。
合否は午前8時半に都教委のウェブサイトで発表され、午前9時半に各校でも掲示された。西高校(杉並区)では261人の受験番号が張り出され、雨の中、訪れた親子らが自分の番号を指さして写真を撮ったりガッツポーズをしたりして、喜びをかみしめた。
国分寺市立中の五十嵐智洋さん(15)は「明るい校風に憧れた。勉強も部活動も、やりたいことをやり尽くす3年間にしたい」。祖父も同校の卒業生だといい、母の真由子さん(52)は「孫が同じ学校に通うことになったと報告したら喜んでくれるはず」と話した。世田谷区立玉川中の女子生徒(15)は「中2の時に部活動体験をしてから、ずっと行きたかった高校。吹奏楽部に入るのが楽しみ」と語った。
都教委によると、全日制のうち、合格人員が募集人員を下回って定員割れとなったのは61校で、過去10年間で最も多かった。2次・後期募集は6日に願書の受け付けが始まり、11日に学力検査、14日に合格発表が行われる。